厚生科学研究が実施した、8020達成者の調査より以下のようなことが分かってきました。
(1)よく噛めることはQOLを高めている
(2)体力測定項目で、バランス能力(開眼片足立ち)、敏捷性(ステッピング)、脚力(脚伸展パワー)がすぐれ、高齢者の転倒防止
(3)視覚と聴覚が良好である
そして、愛知県歯科医師が全国に先駆け始まった8020運動も、
現在では厚生労働省と日本歯科医師会で、80歳になっても健康な歯を20本以上保とうというキャンペーンをおこない、
21世紀に於ける国民健康づくり運動として展開しています。
8020運動の先駆性は目標値が設定されたことであり、
その後の健康日本21の中で目標値の設定が見られたのはご存知のことと思います。
その目標達成には、国、国民と歯科医療関係者が一丸となって実現していく必要があり、
さらには国民の生活文化に積極的に関わりを持ち、
今後の高齢社会に対する新たな価値観を作り得る運動として展開する事を期待しています。
2013.11.13更新
8020達成者の調査より
投稿者:
2013.11.11更新
「8020運動」と「健康日本21」及び「健康増進法」
21世紀は単なる延命の医療を乗り越えて生活の質を高めることが目標とされています。
人間の活動の基本は食生活であり、
歯の健康を生涯維持することが健康につながると考えられます。
今日医学・歯学の飛躍的な研究蓄積から、
人間の心身の健康保持増進に口腔の果たす役割が明らかになってきました。
そこで「8020運動」から「健康日本21」・「健康日本21あいち」
またその法的裏づけとなる「健康増進法」について説明します。
「健康日本21」は「健康増進法」の中に取り込まれ主従の関係にあります。
「8020運動」と「健康日本21」及び「健康増進法」は、
長寿社会に歯科的な健康がいかに貢献するかということを実証するために、
相互補完的に進める必要があります。
投稿者:
2013.11.08更新
年代別のタバコと歯周病の関係
タバコと歯周病を年代別で見ると、歯石沈着までの割合は喫煙者の方が多いことが、このグラフから判別できます。
ニコチン・一酸化炭素などで免疫機能などの影響で、歯ぐきの抵抗性や治癒に悪影響が考えられます。
また本人が吸わなくても、周りの人がタバコを吸った場合の、
受動喫煙でも、歯肉の色素沈着や歯周病になりやすいことも分かってきました。
しかし、喫煙をやめれば歯肉の状態も戻ってきますので、禁煙しましょう!
投稿者:
2013.11.06更新
成人喫煙率
JTが発表した日本の成人喫煙率の推移です。
男性で見ると、昭和40年当時の男性はどの年代も8割を超え、男性の全員が喫煙しているような状態です。
しかし近年になって、どの年代も右下がりとなり減少の一途です。
それに比べ女性は右上がりで、特に20歳代ではあと数年で30%を超える勢いです。
男性の年代別の喫煙者の割合では、
30歳代が一番多く、健康を意識する年代の40歳代、50歳代と減少していきます。
女性の年代別喫煙者の割合でh、
20歳代の割合が一番多く、40歳代、50歳代の約20倍です。
この20歳代が他の年代から比較して多いのはファッション性またはダイエットできると云った間違った情報によるものだと思われます。
いずれにしろ、次の世代を育む年代ですので、今後さらに増加することは日本の将来にとって不安材料です。
女性の年代別喫煙者の割合です。
20歳代の割合が一番多く、40歳代、50歳代の約20倍です。
この20歳代が他の年代から比較して多いのはファッション性またはダイエットできると云った間違った情報によるものだと思われます。
いずれにしろ、次の世代を育む年代ですので、今後さらに増加することは日本の将来にとって不安材料です。
投稿者:
2013.11.05更新
タバコの影響とは
喫煙者の口腔内写真です。歯の裏側はヤニで真っ黒になっています。
歯肉が腫れ、黒く見えます。タバコによる侵襲性歯周炎の状態です。
タバコの影響とは
・喫煙者の方が、非喫煙者より3倍ほど歯周病にかかりやすく、
それにより歯をなくしてしまう割合が2倍ほど高い、という結果になっています。
・非喫煙者より歯周病が重度な傾向があります。
投稿者:
2013.11.02更新
タバコと口腔のガン
タバコと口腔のガンについて説明します。
口腔ガンのおよそ60%は、舌に発生します。
タバコの3大有害物質について説明します。
タバコの煙の中には約4,000種以上の化学物質が含まれています。
そのうちの200種類が有害物質といわれていますが、特に有害とされるのは以下の3つです。
・ニコチン:末梢の血管を収縮させ、心拍数を増やし、血圧を上昇させます。強い依存性があり、喫煙習慣を作ります。
・タール:発癌物質を含んでいます。
・一酸化炭素:からだの中で酸素を運ぶのを邪魔します。
投稿者:
2013.10.30更新
喫煙によるガンへの影響について
喫煙によるガンへの影響率について説明します。
喫煙によりガンの発生率が極端に増加して、特に喉頭ガンにおいては32倍となっています。
また喫煙による死亡数では
1995年の疫学データでは9万5千人
男性 76,000人 女性 19,000人
喫煙はガンの原因の約30%
口腔ガン・咽頭ガン・肺ガン・食道ガン等
喫煙が危険因子となる疾患
心疾患・脳血管疾患・呼吸器疾患・歯周病等
投稿者:
2013.10.29更新
タバコの害について
主流煙よりも有害な副流煙
喫煙者本人が吸い込む煙を主流煙、喫煙者が吐き出す煙を呼出煙、タバコの先端から立ち上る煙を副流煙と呼びます。
自らの意思とは関係なく環境中のタバコの煙を吸い込んでしまうことを受動喫煙といいます。
受動喫煙のうち副流煙は8割以上を占めることがわかっています。
副流煙中の有害物質の濃度は本人が吸い込む主流煙よりも高いことが知られています。
副流煙は低い温度で不完全燃焼するタバコから発生するためです。
家庭、職場、公共施設、飲食店で、また、路上でも受動喫煙が発生します。
吸わない人の健康が損なわれる受動喫煙だけは防止しなくてはなりません。
投稿者:
2013.10.25更新
糖尿病患者の歯周病対策について
糖尿病患者の歯周病対策について説明します。
(1)まず糖尿病を内科にてコントロールします。
(2)健康的な生活習慣
栄養・運動・休養・自己管理(タバコ・酒・甘味等の嗜好品については、やめるか、量を減らします)
(3)正しい(自分に合った)歯磨き
歯ブラシ・補助道具
(4)専門家による定期的なチェック
プラークコントロール・咬み合わせ・PMTC
投稿者:
2013.10.25更新
糖尿病患者の歯科治療問題点
糖尿病患者の歯科治療問題点について説明します。
・糖尿病の無自覚、未治療患者が多くいます。
口腔病態の悪化:術後感染症・治癒不全をおこします。
・危険な急性合併症の発現があります。
低血糖・外科的高血糖・慢性合併症の顕性、悪化をおこします。
・糖尿病は、歯周病発症・進行のリスクファクターとなります。
・歯周病の治療は、血糖値のコントロールにも効果があります。
・糖尿病は、歯科治療の際の全身的・局所的リスクファクターとなります。
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